会社員からフリーランスに転身すると、確定申告を自分で行う必要が出てきます。正しく行うのは当然ですが、「賢く行う」ことも重要です。つまり節税対策をしっかり行い、できるだけ納税の負担を軽くすることがフリーランスが事業と生活の両方を行っていく上で重要になってくるのです。

フリーランスの確定申告においてまずポイントとなってくるのが、青色申告と白色申告の選択です。通常は白色申告で行いますが、事前に届け出することで青色申告にすると青色申告特別控除が適用されるなど、節税のメリットが得られます。
まずは、どちらを選ぶかを検討しましょう。青色申告を行う場合には複式簿記による帳簿をつける必要があるなど、少々手間がかかることもあるので注意が必要です。

節税に関しては、控除と経費をうまく活用することが重要です。先述した青色申告の特別控除のほか、家族がいる場合には扶養控除や配偶者特別控除なども利用して、できるだけ仕事で得た収入に対する課税対象額を減らします。
まずは、所得控除の種類を確認したうえで自分に該当するものがないかをチェックしていきましょう。

経費に関しては、事業を行うためにどれだけ費用がかかったかを正確に把握することが肝要です。意外な出費まで経費として認められることもあるので、経費に組み入れられるものはすべて組み入れることが原則です。
ただし、その範囲を超えて経費を多く計上しすぎると、後日税務署から調査が入るなど面倒なことになるので、あくまで適切な範囲での経費計上を心がけるようにしましょう。